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地域医療に根ざした訪問歯科・摂食嚥下ケア・栄養ケアの実践
訪問歯科診療について
通院が難しい方々のお口の健康を守るため、当院では訪問歯科診療を提供しています。「ゼロからヒャクを地域で支える」との信念のもと、ご高齢の方はもちろん、障害をお持ちの方や医療的ケアを必要とされるお子様など、特別な配慮が必要な患者様にも、熟練したスタッフがきめ細やかに対応いたします。
むし歯の処置、義歯の調整・製作、歯ぐきの治療、お口のクリーニングはもちろん、飲み込みの機能評価やお食事に関するアドバイス、栄養面でのサポートなど、クリニックで提供している治療の大半をご自宅でお受けいただけます。少しでも気がかりな点がございましたら、遠慮なくお声がけください。以下に詳細をご案内いたします。
対応可能エリア
当院を中心に半径16km以内の地域へ訪問可能です。
箕面市、池田市、豊中市、吹田市、茨木市、高槻市、能勢町、豊野町、大阪市、伊丹市、宝塚市、尼崎市
※訪問距離、診療内容、患者様の状態などにより、訪問の間隔が長くなる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
ご利用手順
FLOW02
初回診察
ご自宅や施設へ伺い、お口の中を詳しく拝見します。検査結果をもとに、お一人おひとりに最適な治療プランをご提案し、丁寧にご説明いたします。
診察日にご準備いただきたいもの
各種保険証
お口のケアに必要な用具は当院が持参いたします。吸引器や酸素濃縮器などをお持ちの場合は、適宜ご用意いただけますと幸いです。
費用について
訪問歯科診療では、医療保険ならびに介護保険が適用されます。各種医療証(重度障害者医療、小児慢性特定疾病医療費助成など)や生活保護の受給対象となっている方は、公費負担制度をご利用いただけます。交通費として一律500円(税込み)を申し受けます。料金の詳細などご不明な点がございましたら、訪問時にご質問いただくか、問い合わせフォームにてお尋ねください。
小児在宅歯科診療
-ご自宅で過ごすお子様とご家族に寄り添う専門的サポート-
特別な支援や配慮を必要とするお子様への歯科診療(訪問・外来)
当院では、医療的ケア児、発達障害児、重症心身障害児など、特別な支援や配慮を必要とするお子様への歯科診療を行っています。これらのお子様においては、お一人おひとりの特性や状態がより多様であり、通院や環境調整にも配慮が必要となります。そのため、外来診療と訪問診療を柔軟に組み合わせた支援体制の構築や、多職種との連携が特に重要となります。
当院では、障害のあるお子様や医療的ケアを必要とするお子様を対象に、訪問診療を実施しています。また、通院が可能な方には外来診療でも同様の専門的な対応を行っております。むし歯・歯周病の予防管理、お口の機能に関する課題、飲み込みの困難さへの対応、栄養面での相談・評価など、幅広く対応しております。
経管栄養、気管切開、人工呼吸管理、在宅酸素、吸引処置など、さまざまな医療的ケアを受けているお子様にも、訪問・外来ともに対応可能です。当院はバリアフリー設計となっており、車椅子やバギーでのご来院もしていただけます。どうぞお気軽にご相談ください。
お子様の『食べる』を支える総合的なサポート
地域で暮らすお子様の食事に関する心配事について、「どこに、誰に相談すればよいのか分からない」というお声を多くいただきます。当院では医療・看護・福祉・教育といった多様な専門領域の方々と協力しながら、お子様一人ひとりの状況に合わせた食事支援を行っています。
摂食嚥下の専門診療
乳児から高齢の方まで、あらゆる年齢層の摂食嚥下に関する診療に、訪問・外来の両方で対応しています。
より詳しい評価が必要と判断した場合には、嚥下内視鏡検査(VE)をご自宅で実施することもあります。この検査では、細い内視鏡を使ってのどの動きや食べ物の流れを直接観察し、安全に食べられる食事の形や量を詳しく調べることができます。むせがなくても気づかないうちに誤嚥している場合(不顕性誤嚥)も検出できるため、誤嚥性肺炎予防のために重要となる場合があります。
慣れ親しんだご自宅という環境で、お子様が安心して検査を受けられることが大きな利点です。主治医、訪問医、看護師、リハビリ専門職、管理栄養士、薬剤師、ケアマネジャー、保健師など、多くの専門職と連携しながら、大切な「食べる」機能の向上をサポートいたします。
また、主治医や連携医療機関と協議しながら、必要に応じて嚥下造影検査(VF)の実施を検討させていただく場合があります。
3職種連携によるチームアプローチ
当院の訪問診療・外来診療は、歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士の3職種がチームを組んで実施します。
- 歯科医師:お口の病態評価、治療計画の立案、摂食嚥下機能の医学的評価を担当します
- 歯科衛生士:専門的な口腔ケア、お口の機能訓練、ご家族への実践的な指導を行います
- 管理栄養士:栄養状態の評価、食事内容の調整、調理方法の具体的なアドバイスを行います
この3職種が連携することで、歯科治療、口腔衛生管理、摂食嚥下診療、栄養状態の評価・管理など、多面的なニーズにお応えする体制を整えています。
栄養面からの食事支援
「食事の量や形状は適切か」「口から食べる量を増やせないか」「ミキサー食の作り方が分からない」といった食事に関する悩みは、栄養と深く結びついています。栄養相談・評価を通じて、安心して食事を進めていただけるようサポートします。
外来での「ひよこ教室」
管理栄養士による専門的な栄養相談の場として「ひよこ教室」を設置しています。離乳食の進め方、哺乳がうまくいかない場合の対応、偏食・食事拒否・丸呑みへの対処、とろみ剤やゲル化剤の選び方と使い方、経管栄養の内容調整、注入と口からの食事のバランス調整など、さまざまなご相談に対応しています。
訪問での実践的指導
訪問診療では、管理栄養士がご自宅のキッチンで実際に調理をお手伝いしながら、食事の形態調整を実技指導いたします。ミキサーやフードプロセッサーの使い方、安全な食材の選び方、効率的な調理法、作り置きの方法など、ご家庭で続けられる方法をご提案します。
日々の食生活についてお話を伺いながら、より良い食事の方向性をご提案いたします。
地域連携の取り組み
特別支援学校での給食相談
当院では定期的に箕面支援学校を訪問し、給食時のお子様の様子を拝見しながら、飲み込み機能、姿勢、食事の形態などについて相談を受けています。
歯科医院での嚥下機能評価の結果をもとに、実際の給食場面で担任教諭、栄養教諭、養護教諭、学校看護師の方々と一緒に、一人ひとりのお子様に合った食事の工夫を検討します。ご家族も同席できますので、学校での食事の様子をご覧いただきながら、ご自宅での食事についても具体的なアドバイスを受けていただけます。
地域の学校・療育施設との協働
地域の学校や療育施設に通うお子様のお口や食事に関する相談、職員の方々向けの研修なども実施しています。同じ地域で同じお子様を支える専門職同士が顔の見える関係を築くことを大切にしています。
障害者施設での支援
地域の障害者施設の協力医療機関として、定期的に歯科検診や摂食嚥下・栄養相談を実施しています。
医療的ケア児支援における当院の役割
医療的ケア児等コーディネーターとしての活動
訪問診療部長の松野は、令和元年度より箕面市の医療的ケア児等コーディネーターとして活動しています。
医療的ケア児等コーディネーターとは、医療的ケアを必要とするお子様に関する専門知識と実務経験をもとに、医療・福祉・教育など様々な支援機関との連携を調整し、お子様の健康維持と生活の質向上のために多くの専門職が協力できる支援体制を作る役割を担っています。
歯科医師がこの役割を担うことで、お口の健康管理、飲み込みの機能評価、栄養支援といった歯科の専門性を、お子様の生活全体を支える取り組みに活かすことができます。教育・行政関係者との会議にも参加し、地域全体での支援体制づくりに貢献しています。
また、大阪府の医療的ケア児等コーディネーター養成研修では、摂食嚥下機能の評価と支援、口腔ケアの重要性について講師を務め、多職種の方々への教育にも携わっています。
小児在宅歯科医療研究会への参画
訪問診療部長の松野は、小児在宅歯科医療研究会の世話人として活動しています。
この研究会は、在宅の医療的ケア児や重症心身障害児を対象とした歯科医療に携わる全国的なネットワークです。全国で活動する仲間との情報交換、知識・技術の向上を目的とした研修会の開催や情報発信を行っています。
詳細はこちら:https://www.kodomodentalhomevisit.com/
小児期から成人期への移行支援(トランジション)
医療的ケアを必要とする方の多くは、生涯にわたってお口のケアや食事のサポートを必要とします。小児科から内科への移行が難しい場合がある中、歯科では年齢に関わらず継続的な管理が可能です。これは歯科の大きな強みです。
当院では、お子様の頃から成人期まで、一貫してお口の健康管理を継続することで、環境が変わっても支援が途切れないよう配慮しています。特別支援学校卒業後に利用される施設の職員の方々に対しても、それまでの支援の経過や効果的なケア方法を丁寧にお伝えし、安全な支援の継続をサポートいたします。
当院の目指す地域医療
特別な支援を必要とするお子様とそのご家族が抱える多様なニーズに対応するため、当院では歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士の3職種が連携したチーム体制により地域医療を実践しています。
お口の専門性を活かしながら、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、保育士、保健師、福祉関係者、教育関係者など、多くの専門職と連携し、お子様の成長・発達と生活の質の向上に貢献することを目指しています。
少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
